1)面接試験の種類
・個別面接:
生徒1名 対 面接官数名
・集合面接:
生徒複数名 対 面接官数名
生徒同士の話し合いはありません
・グループディスカッション:
生徒複数名の討論を、面接官が観察・評価する
・プレゼンテーション:
生徒1名が面接官複数の前で発表する
こうした面接試験では、大きく分けて2つの点が
評価の対象になります。
第一に、返答の内容。
「何を応えたか」といったことばの中身です。
第二に、返答の姿勢・態度。
「どう応えたか」といった表情、声などです。
もちろん、「明るく元気な生徒を合格にする」といった
評価基準が確立されているわけではありませんが、
生身の体をさらけ出すのが面接ですから、
返答姿勢・態度は、自然に目と耳に
印象強く入ってきてしまうのです。
それゆえ、「話の中身」と「話し方」の
双方に気を配りましょう。
2)面接で評価されるポイント
・返答内容:
理解力、論理性、具体性、一貫性
・返答態度:
表情・姿勢・動作・声のトーンなど
まず、返答内容のポイントについて考えてみます。
「ことばの中身をどう整えるか」です。
3)返答する順序
・質問への答え ⇒ 理由 ⇒ 具体例
面接での質問に応える順序も、
“Main Point First”です。
問われたことに対する答えを初めに述べます。
次に、理由も尋ねられたら理由も添える。
加えて、自分独自の具体的なエピソードを交えたら、
独創性が加わり、印象に残ります。
例えばこんな感じです。
問い:
あなたの好きなことばは?
答え:
はい。わたしが好きなことばは、
「石の上にも三年」です(論=質問への答え)
問い:なぜ、そのことばが好きなの?
答え:はい。人は、ある程度の期間は辛抱して
知識やスキルを身につける努力をしないと、
ものにはならないと考えているからです(論拠=理由)。
実際、私は高校に入ってからバドミントンを始めましたが、
毎日毎日欠かさず練習を続けたら、
3年の春には県内でベスト32位になりました。
他の選手のほとんどが中学生以前からこの競技を始めていたので、
部の顧問の先生も「立派な成績だ」と誉めてくださいました。
4)返答姿勢・態度
次に、返答姿勢・態度について、考えてみましょう。
顔の表情、立ち居振る舞い、発声など、以下の点に注意します。
a.明るく清々しい表情
・「目を大きめに開き」&「口元(口角)をキュッと引き締める」
b.堂々とした姿勢
・「せ・め・て・あし・ふく・くせ(背・目・手・足・服・癖)」
のキャッチフレーズで注意。
-背筋はピンと張る
-目(視線)は面接官の方を向く(面接官のおデコを見てもいい)
-手は
「立っているときは太ももの横にぴたりとつけ」
「座っているときはももの上に置く(グーor重ねてパー)」
-足はそろえて(座っているときはひざをつけ、経っているときはかかとをつける)
-服(服装)は、乱れの内容にチェック(ボタンのかけ忘れ、ポケットなど)
-癖がある人は、意識して「癖を出すまい」を努力する(口癖も)
c.メリハリのある動作
・「静かな止め」と「俊敏な動き」
-座っているとき、立っているときなどはフラフラせず「静」を保つ
-移動するときは、機敏にスピーディーに「動」的に
d.大きく、緩急、高低のある発声
・大きな声で語尾までハッキリ
・重要なことは「ゆっくり・遅く」などを工夫する
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