面接での危機管理

『面接試験での模範的答え方』
『面接試験での模範的答え方』

1)予期せぬ危機に直面するもしれない


面接試験当日には、
予期せぬアクシデントが生じるかもしれません。
それは、体調不良であったり、

交通機関の遅れであったり、
急な緊張に襲われることであったり、
聞かれたくない事情を聞かれてしまったり
……さまざまです。


2)体調を崩してしまったら


基本的には体調不良にならないように、
面接の何日か前から体調管理をしておく必要があります。
テレビの解説者も務めているある大学教授は、
出演日の前日は生ものを食べない、
冷たい飲み物を飲まない、温めのお風呂に入って、
早寝をするといった準備をしているそうです。


この先生は、極端な例かもしれませんが、
体調管理も面接対策の一環と思って、
記憶に留めておいてください。
ただし、自分は気をつけていても、
急なアクシデントで怪我をしたり、
体を壊してしまったりすることはあります。
そのようなときには、
面接会場で速やかに事情を説明して、
指示を受けるようにしましょう。

例えば、このように。


「先日、下校中後ろから自転車に追突され、
 腿の肉離れを起こしてしまったのですが、
 着席しているとき、姿勢を崩すことがありますが、
 お許しください」


このような断りをしなくても、
面接官は気づいてくれるかもしれませんが、
説明しておいた方が礼儀正しさを訴えられます。


3)交通機関が遅れたら


また、交通機関の遅れによって、
ぎりぎりもしくは遅刻することも想定しておきましょう。
それには、
まず「遅刻をしたら面接は受けられない」といった覚悟で、
早めに現地に到着する努力をしましょう。
事前に会場を下見しておくことも重要です。
面接会場には、
遅くとも1時間前には入っていたいものです。
人間の精神の安定は「慣れ」に従いますので、
5分前に来た人よりも、
1時間前に来て会場の雰囲気を味わった人の方が、
落ち着くのです。

ただし、突然の交通事故や気候の変化で、
交通機関が前面ストップになってしまうよう
なこともあるかもしれません。
そうしたときは、
事態がわかった段階で、
できるだけ早く大学に連絡し、
指示を受けましょう。


4)直前にアガってしまったら……


また、
面接試験では、急にアガってしまうこともあるでしょう。
そうしたとき、
「緊張するな」と自分にいいきかせても、
逆効果です。
そもそも緊張やアガリとは、
私たちの自問、つまり意識によっては
コントロールできない反応だからです。


例えば、極度に緊張したときのことを
「心臓がバクバクする」などとたとえますが、
実際に、緊張しているときには、
心拍数は通常よりも上がっています。
心拍は、勝手に動いている働き、
つまり自律的な働きですから、
私たちの言い聞かせでは、
どうにもならないのです。
私たちのからだは、
不測の事態から逃げやすいように、
心拍数を上げて
すばやく全身に血液を送り込もうと
反応しているのです。


それゆえ、「マズイ、緊張してはいけない」と
プレッシャーを感じれば感じるほど、
からだは「マズイ状態から逃げ出さなきゃ」と反応して、
余計に緊張感が増してしまうのです。


そこで、一つには、緊張したことを否定的に考えず、
肯定的に考えることが大切です。
「緊張感が保てていてよかった」、
「気が抜けていない証拠だ」などと
プラス思考に転ずることで、
リラックスしてきます。

からだに対して「マズイ状態ではないのだ」と
教えてあげることによって、
「心臓バクバク」の状態が収まるのです。


私も、大学院の面接の直前に
とても緊張してしまったのですが、
そのときは、開き直ってこう考えました。


「こんな緊張感を感じるのは久々だ。
 自分にもまだまだこんなに
 新鮮な気持ちになれるところがあるんだ」と。


すると、少しずつ緊張感も和らいでいきました。


もう一つには、
よく言われることですが、深呼吸をすることも大切です。


呼吸は、人のからだの働きで、
意識と不随意を結んでいるからです。


つまり、呼吸は普段は無意識に行っていますが、
私たちの意識によってもコントロールでます。
呼吸を通じて、
間接的に自律神経の働きに影響を与えるわけですね。
意識によって心拍数を調節することはできませんが、
意識的に呼吸を整えることによって、
心拍など内臓の働きをある程度調節することができるのです。

 

5)知らないことを聞かれたら……


また、
知らない知識を問われる場合もあるでしょう。
まず、そのようなことがないように、
面接でとわれそうな知識は、
事前に覚えておきましょう。


例えば、


「本学の学長(または創立者)の名前は知っていますか」とか
「本学の建学精神は知っていますか」などと聞かれて、
答えられないと、志望動機の確固さを疑われます。


それゆえ、まず事前準備ありきなのです。


しかし、
事前準備しておくべき範囲を超えた知識が問われたとき、
それは正直に「知らない」旨を吐露するしかありません。
知ったかぶりは誠意を疑われます。


ただし、それで面接か終わってしまったら、
結局アピールすることがありませんので、
マイナスをプラスに変える必要があります。
それが、知的好奇心を示す方法です。


「知りませんでしたが、
 興味がありますので、
 早速帰りに調べてみます」


などと切り返すのです。


否定的(ネガティブ)な状態を、
肯定的(ポジティブ)な状態に切り返すので、
私はこうした発想を
「ポジティブ返し」と呼んでいます。


6)返答内容を訂正したいときは……


また、前に述べた内容を訂正したいときは、
いきなり訂正するのではなく、
まず許可を取ることが大切です。


「先ほど、……について
 『知らない』といいましたが、
 訂正してもよろしいでしょうか。
 思い出したのです」などと切り出すのです。


7)何事にも誠意を持って答えること


最後に、面接試験で聞かれたくないことを
問われたときの対処について説明しましょう。


例えば、
「出席率が低いこと」、
「評定平均が低いこと」、
「部活動に入っていなかったこと」など、
自分の弱みについて問われた場合です。


これらは事実ですので、
否定することはできません。
過去は消せないのです。


したがって、
まず誠意を持って理由とともに説明するしかありません。
ただ、過去は消せませんが、
現在そして未来はこれから新しくつくることができます。


ですから、過去の失敗を現在反省していることを訴え、
明るい未来につなげるように説明すればよいのです。
私は、このような説明を「未来投げ」と読んでいます。
困ったときは「ポジティブ返し」そして、「未来投げ」です。
出席率の低さを指摘されたときの返答として、
以下の発言を参考にしてください。


ただし、
もともと募集要項に「出席率の低い人は評価しない」などとは
アナウンスされていません。


また、「成績」に関しても、
成績の条件をクリアしているから面接を受けられるのです。


ですから、そうしたことを質問する意図は、
「答えにくいことを聞かれたときにはどう反応するか」、
「ストレスには耐えられるか」といったことを
探る意図も含まれているのです。
ストレス耐性やメンタルタフネスを評価しているのですね。


それゆえ、そのような質問には反省しつつ、
前向きに受け止めている姿勢を示すことが有効なのです。


「欠席や遅刻の理由は、ほとんどが病欠です。
 高校1年の2学期から、精神的に不安定になり、
 不眠症におそわれたのです。
 それで、朝なかなか起きられなくて、
 欠席したり、遅刻したりしました。
 しかし、2年の後半から、大学受験という目標ができ、
 心も安定してきたので、
 しっかり出席するようになりました。
 私にはこうした経験があるので、
 大学に入っても
 体調管理や心の管理には気を配ろうと思います」。


いかがでしょうか。


困ったとき質問でも、
何とか自分をプラスにアピールすることも可能でしょう。

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